羅漢寺・古羅漢(らかんじ・ふるらかん)

羅漢寺 = 千三百年の古刹

荒々しい岩山、羅漢山の中腹に位置する羅漢寺は、大化元年(645)にインドの僧・法道仙人が、この岩山の洞窟で修行したことが始まりとされ、日本三大五百羅漢の一つに数えられます。

羅漢寺の寺宝に、法道仙人がこの時納めたという閻浮堤金観音像(えんぶだごんかんのんぞう)が伝わります。
境内には無漏窟(五百羅漢窟)があり、様々な表情をした五百羅漢などが安置されています。その他にも千体地蔵や縁結び地蔵など3700余体の石仏、山門や本堂などの建物など多くの見どころがあります。

羅漢寺は山の中腹に本堂や五百羅漢があるため、参詣には観光リフトが便利です。リフトの登り口には、青の洞門を掘った禅海和尚の遺品を見ることができる禅海堂があります。

古羅漢 = 鎖場の残る、多くの石造文化財が見られる岩峰

羅漢寺前に屏風を拡げたように、頂上に怪奇な岩峰や天然橋を持った高さ100mほどの丘が続いているのが古羅漢の景です。羅漢寺に入るには、この古羅漢の下のトンネルを通るのが本道なので、その景色はまるで羅漢寺の山門のように見えます。 

トンネルの最高峰を飛来峰、その北に二つの洞穴のある峰を天人橋、尾根続きの南に大きく突出する岩峰群を五塔峰と呼びます。古羅漢の名称は、山上に羅漢様が並んでいる様相からつけた名前のようで、昔話に、付近の石仏が一夜のうちに、この様に飛び移ったという伝説もあります。

 古羅漢の前に公共駐車場がつくられ、山上にかけて自然歩道も整備され、途中には、天然岩屋に石仏、近くに毘沙門天磨崖仏、国東塔などがあります。断崖の上に立つ国東塔は、室町時代の作品となっています。

 古羅漢の景は、羅漢寺の景とで、羅漢寺耶馬渓の代表地となっています。羅漢寺は人文景観、古羅漢は自然景観を誇り、両者がよく調和しているところが魅力です。